はじめに、、、
ほとんどの理事長さんは真面目でいい人です!
あくまでも、中にはこういう人もいるというお話です。
マンションを購入すると、必ず管理組合に加入することになります。
管理組合はマンションの管理体制、修繕計画、会計の見直しなど、マンションの健全な運営を管理する所有者の集まりで、
その中には全体をまとめる理事長という立場があります。
理事長は議論のとりまとめという大変で責任のある役目を担ってくれているありがたい存在なのですが、
中には理事長の立場を利用して悪い事をしている理事長もいるんです。
今回はそんな理事長さんのお話です。
理事長さんの立ち位置
管理組合はその管理や長期修繕計画の策定などを管理会社に委託していることがほとんどですが、
管理会社を利用しない規模が小さくて古い自主管理のマンションも多く存在します。
特にこの自主管理マンションで、何年も理事長を務めている人には大きな決定権があります。
例えば、共用部の修繕や設備の交換が発生したとき、修理業者に依頼して見積もりを取り、発注するのは理事長さんであることが多いですし、管理会社や管理人は理事長の反感を買うと関係を切られてしまいかねないので理事長に頭が上がらなかったりします。
ヤバい実話
リフォーム業者の多くは、理事長からの嫌がらせを受けた経験があるそうです。
具体的には、
・工事の音が大きい
・共用部にホコリが落ちているから掃除しろ
・養生が不十分だからやり直せ
などのクレームが入ります。
なんだ、マンションをちゃんと管理してくれている証拠じゃないか
と思われるかもしれませんが、
このクレームのレベルが尋常じゃないのです。
・毎晩夜の10時にクレームの電話がくる
・電話があったら何時だろうが現場に行って対応しないといけない
・音を出していない工事でもうるさいとクレームがある
・汚いから掃除しろと言われて現場に行ったらどこも汚れていない
etc…
けど、懇意にしている業者に対しては何も言わない。
その業者から受注の見返りとして紹介料をもらっているから。
他の業者をイジメて業者が音を上ればラッキー。
その工事を知り合いの業者に振って紹介料をもらう、という悪魔のような構図になっていることが実際にあるのです。
事実、そんな嫌がらせを理由に工事途中で仕事を断った業者(現場監督)は、私の周りだけで何社もあります。
なぜ自主管理のままなのか
実は管理体制が「自主管理」かつ「20年超の長期修繕計画書」を作成していないマンションは、ほとんどの銀行で住宅ローンが使えません。
当然買いづらい物件になるので資産価値は大きく下がり、所有者からすると損しかないように思います。
・管理費の負担が増える→住民が反対する
・規模や設備的に管理会社による管理の必要性が小さい
など、管理会社を入れない理由はそれぞれあるようですが、
・管理会社が入ると“自由”が利かなくなるので理事長が住民を言いくるめている
というケースもあります。
ニュースにはなることは稀ですが、他の所有者たちが自分たちの資産を守るためにクーデターを起こして理事長を下ろす、ということもありました。
まとめ
管理組合の理事長は、その大変さから多くの人が敬遠する仕事を、たったの年1万円ほどの報酬でやってくれているとてもありがたい人です。
ただ責任感が強く、まじめな方がほとんどな一方で、管理会社や工事業者から営業をかけられやすい立場であることから、中には暴走してしまう人がいます。
個人的には、住民のためになっているのであれば、理事長が多少イイ思いをすることに目くじらを立てることもないと思いますが、
組合の会議に参加するのが面倒だからとマンション運営に携わろうとしない住民が多い現代では、それが結果的に自分たちの資産の価値を下げることに繋がることがあるということを認識する必要があると思います。
選挙と同じですね。
コメント