ご近所トラブルは誰に相談すればいい?

トラブル
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隣がうるさい
バルコニーからタバコの臭いがしてくる
ゴミ出しルールを守っていない
ペット禁止なのにペットを飼っている

日常生活における隣人問題は、誰に相談してよいかなかなか分からないものですよね。

かと言って当人に直接言うのは心理的にハードルが高いですし、
トラブルへ発展する可能性を考えると考えものです。

今回は隣人問題の相談先と、解決への道筋についてご紹介します。

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■何かあればここに相談しよう

・管理会社

まずは一番最初に相談したいのが管理会社です。

自主管理マンションやアパート、所有している一戸建て以外の場合には、ほとんどの場合、建物全体を管理している管理会社があります。(共用部の掲示板などに張り紙があることが多いです)

管理会社の業務は一般的に共用部の維持管理、建物全体の補修、修理業者の手配等ですが、
入居者からのクレームを受けて書面などで注意を行ってくれることもあります。

とはいえ管理会社の業務範囲は、管理会社とオーナー・管理組合との管理業務委託契約の内容によるので、
「住人間トラブルは各自解決してください」という管理会社もあります。

・【賃貸】大家さん

管理会社がない、または動いてくれないとなると、次に頼るのは大家さんです。

ただし、大家さんがアパート全体を所有していて近場に住んでいるならまだしも、年齢や居住地などの問題で現実的な対応が難しい場合もあります。

・【所有マンション】管理組合

管理組合はほとんどのマンションで組織されていて、組合員はそのマンションの所有者達です。

管理組合には理事長が選任されているので、まずは直接相談してみても良いでしょう。

また管理組合は、マンションの健全な維持管理について定期的に総会を開いているので、
問題となる住人や守られていないルールがある場合は議題として提起し、組合として解決を目指すこともできるでしょう。

・【所有戸建て】自治会

近年は自治会に加入しない家庭も増えていますが、加入しているのであれば自治会に相談してみるのも良いでしょう。

住環境への悪影響が出る可能性があるようであれば、自治会を通して問題の住人に指導をしてもらったり、回覧板などで注意喚起をしてくれることもあります。

・役所の生活課

各自治体には住民トラブルの相談窓口があり、解決へのアドバイスをしてくれる他、状況がひどい場合には訪問での注意などをしてくれることもあります。

また自治体によっては「騒音計」を貸し出してくれる場合もあります。

騒音トラブルというのは「音がうるさい」と感じる側と「音を出しているつもりはない」という側の主観同士の言い合いになるため、
騒音計を使って客観的な数字を記録することで話し合いが前に進むこともあるでしょうし、
逆に客観的な実体がないと解決が難しい問題とも言えます。

・管轄警察署の生活安全課

いきなり110番をすると本当に緊急性のある事故事件への対応を遅らせてしまう可能性があります。

今まさに口論に巻き込まれていたり暴力的な状況、危険を感じる状況になっていない限り110番はせず
警察相談用電話「#9110や警察の生活安全課に直接電話をするか、代表電話から担当部署に繋いでもらうようにしましょう。

警察は基本的に民事不介入の立場を取っているため過度な期待はできませんが、
訪問して注意をするなどの対応は割と早い段階でもしてくれます。

民事不介入と言っても、制服姿の警察官が訪ねて注意をすればそれなりの心理的効果は期待できます。

もちろん何かを壊されたりといった物質的、肉体的被害を被っているのであれば110番で警察は動いてくれます。

ただし騒音などの実質的被害の証明が難しく、主観的な話になるトラブルでは警察も動くに動けないので、
やはり騒音計で客観的数値を記録したり、その瞬間の動画や写真を撮るなどして提示できるようにしておきことが大切です。

・最終的には

警察に相談しても解決しない、むしろ状況が悪化している、実際に損害を被ったなどの場合は、最終的に弁護士に相談をすることも検討したいです。

弁護士は法的な観点から違法行為にあたる部分があるのかも含め解決策を提案してくれるでしょう。

法的な話にまでなるとやはり受けた被害の証拠が物を言うので、写真や動画に残す、やり取りの内容や日時を記録するなどしておくことが大切です。

■当人同士の過度な接触はおすすめしない

初期段階の小さなことであれば、言い方を工夫した上で当人に直接物申しても大きなトラブルにはならないかもしれませんが、
注意してもなかなか直してくれなかったり、その程度が酷い場合には、早い段階で管理会社などに相談をして間に人を入れることを強くお勧めします。

当人同士のやり取りでは解決が難しいばかりか、次第に双方がエキサイトしていくことが多く、手が出てしまったり報復の応酬になる危険があります。

そうなるとどちらかが引っ越さない限り解決は難しくなります。

警察や役所からも同じようなアドバイスをされると思います。

自分ひとりの力で火を消そうとすると、どんどん消火が難しくなります。

そうなる前に適切な第三者に解決策を仰ぐようにしましょう。

■トラブルを大きくしないために

騒音問題をはじめとした隣人トラブルは非常に多いですが、話の通じない奇人変人の非常識な人間が当人になっていることは実は稀です

トラブルが大きくなるかどうかは、多くの場合当人同士の関係値によるところが大きいというのが実感です。

いくら自分が悪いことが分かっていても、見ず知らずの他人からいきなり注意されればいい気はしませんし、
良く思っていない相手から何かをやられたらやり返したいと思ったことは多くの人が経験しているのではないでしょうか?

仲裁する立場に立ってみると、ちょっとしたお互いへの不理解がトラブルの起点になっていることが実に多いのです。

日常生活での挨拶」をしているだけで揉め事が大きくならずに済むこともあるので、お互いに快適に暮らすためにまずは挨拶から始めてみてはいかがでしょうか?

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