風邪で住宅ローン審査落ち?持病がある場合や、団信が使えないときの対処法

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住宅ローンの審査でつい失念しがちになる、本人の健康状態。

多くの銀行の住宅ローンでは、住宅ローンの承認は団体信用生命保険(通称:団信)へ加入できることが必須条件になっています。

最長で35年もの長期ローンになりますから、長生きする人にお金を貸さないと貸し倒れの可能性が高くなるためです。

団体信用生命保険の申し込みは、健康状態の自己申告によって行われますが、
風邪で病院に行ったことを告知したことがきっかけで団信が通らず、契約が解除になったということも実際にあるため、告知の内容には十分気を付けたいところ。

不動産会社は、高確率で団信に入れない持病というものも経験則から把握しており、
買付証明書に名義人の健康状態を記入する欄を設けて事前に申告してもらっている会社もあります。

団体信用生命保険について深く考えていなかった人はこの時点で不安が出てくるので、仲介会社はそれも加味して銀行を紹介したり売主との折衝を行うことになります。

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■団体信用生命保険に加入要件と告知について

団体使用生命保険に申し込む際の告知書は、銀行が利用している保険会社によって細かな差はありますが、一般的には下記のような内容になっています。

①最近3ヵ月以内に医師の治療(指示・指導を含む)・投薬を受けたことがありますか?

②過去3年以内に下記の病気で、手術を受けたことまたは2週間以上にわたり医師の治療(指示・指導を含む)・投薬を受けたことがありますか?

  • 狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症、先天性心臓病、心筋症、高血圧症、不整脈、その他心臓病
  • 脳卒中(脳出血・脳梗塞・くま膜下出血)、脳動脈硬化症、その他脳の病気
  • 精神病、うつ病、神経症、てんかん、自律神経失調症、アルコール依存症、薬物依存症、知的障害、認知症
  • ぜんそく慢性気管支炎、肺結核、肺気腫、気管支拡張症
  • 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、すい臓炎、クローン病
  • 肝炎、肝硬変、肝機能障害
  • 腎炎、ネフローゼ、腎不全
  • 緑内障、網膜の病気、角膜の病気
  • ガン、肉腫、白血病、腫瘍、ポリープ
  • 糖尿病、リウマチ、膠原病、貧血症、紫斑病
  • 子宮筋腫、子宮内膜症、乳腺症、卵巣のう腫

③手・足の欠損または機能に障害がありますか?または、背骨(脊柱)・視力・聴力・言語・そしゃく機能に障害がありますか?

上記3点について全てNOなら、団体信用生命保険に加入できることになり、
YESがあれば審議になります。
(3大疾病や8大疾病などのオプションに申し込む場合は要件が増えます)

風邪をひいて団信が使えなかったというのはに該当します。

風邪程度で、と思ってしまいますが、場合によっては風邪をきっかけに肺炎などを起こすことがあるため、病状や投薬状況等を保険会社がどう判断するかが問題になります。

また、日本人で相談が多い内容は高血圧です。

血圧を下げる薬を処方されていることも多く、高確率で黄色信号になります。

・虚偽の告知をしたらどうなる?

虚偽の告知によって団信に加入した場合、万が一の事があっても一般的な生命保険と同様に保険金が支払われないだけでなく、虚偽が判明した時点で住宅ローンの一括返済を求められる可能性もあるため、絶対に虚偽申告しないようにしましょう。

■団信で落ちた時の対処法3選

・ワイド団信が使えないか確認

ワイド団信は通常の団信よりも加入要件のハードルが低く、持病があっても加入できることがあります。

病名だけで判断されるわけではありませんが、糖尿病、高血圧、心筋梗塞、脳卒中、うつ病、肝炎などの持病があっても通過した実績があります。

通常の団信よりも金利は高くなりますが、団信に入れる安心感を買えると思えば安いものかもしれません。

・団信不要のローンを利用する

フラット35にも団信が付いていますが、実は団信を外してもOKになっています。

銀行系ローンが難しいようであればフラット35の利用を検討するのも方法の一つです。

既に十分な額の生命保険に加入していれば、健康であっても団信に入らないという人もいます。

ただしフラット35を利用するには、物件がフラット35の適合証明を発行できることが条件になります。

比較的新しいマンションなどであればほぼ問題になることはありませんが、半地下のある戸建てや古い物件では、フラット35が利用できなかったり、適合証明を取るための工事が必要になることもあります。

・病気が治るまで待つ

通院や治療などで簡単に直る可能性が高いようであれば、告知条件を満たすまで物件の購入を見送るのもありです。

不動産は縁物なので、目の前の物件を諦めるのは簡単なことではないと思いますが、ワイド団信などの選択肢を検討しても難しいようなら、一歩引くという決断も必要かもしれません。

■まとめ

住宅ローンの額にはシビアでも、健康状態を考えていない、これくらいなら大丈夫だろうと考えている方は非常に多いです。

契約も無事に終わって新生活にワクワクしている状態で団信問題が出てツライ思いをされないように、団信のことも心に留めておくようにしましょう。

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