一戸建てを買うメリットの一つとして「管理費・修繕積立金」がない分毎月の負担が小さくなるので、その分予算を増やして家探しをすることもできることが挙げられます。
しかし一戸建ても消耗品ですから、外壁塗装や屋根の防水工事などはいつか必ず必要になります。
この記事を読むと以下のことが分かります。
・修繕費用として毎月いくら積み立てておくとよいか?
・修繕費用の平均額はいくらか?
・新築から修繕までの平均期間はどれくらいか?
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■修繕費用を積み立てている人の割合は?
at homeが一戸建てを所有している約400人を対象に実施したアンケート調査によると、
自宅の修繕費を積み立てている人の割合は全体の8.3%という結果になりました。
驚きの1割未満です。
中には修繕費と預貯金を区別せず、修繕が必要になれば蓄えから支出するという考え方の人も一定数いると思われますが、
それでも「自宅のメンテナンスに備える」という意識を持っている人は決してい多くないのように思います。
【項目別】戸建ての修繕の周期と費用
一戸建て特有の代表的な修繕と言えば、外壁の塗り直しと屋根の防水工事です。
雨漏りなどを起こしてからでは修繕範囲が広くなったり、建物の構造部材に被害が及ぶこともあるので、できればそうなる前にメンテナンスしてあげたいところです。
実際に築何年時に何にいくらくらいの修繕費がかかったかの調査結果は以下のようになっています。
※全項目を足すと768.7万円ですが、あくまでも項目箇所を修繕した人を対象にした結果です。
全ての家で全項目の修繕をしているわけではありません。
10年に一度が目安と言われている外壁塗装や屋根の防水工事も、実際には築19年から20年で実施している人が多いようです。
ただ、20年間外装の修繕をしなくても雨漏りなどせず住めることもある一方で、築数年で雨漏りすることももちろんあります。(施工不良が原因の雨漏りは新築の10年保証で修理できます)
また修繕費用は建物の大きさに左右されるため、図の平均値はあくまで目安にしかなりませんが、修繕に備えるには有益な情報と言えると思います。
※参考:知人が所有している床面積80㎡の3階建て一戸建ては、複数業者で相みつを取って、防水と外壁塗装合わせて100万円ですんだそうです。
■修繕費用は毎月いくら積み立てればよいか?
築30年以上の戸建て所有者に対する「これまでに自宅の修繕にかけた合計費用の平均」のアンケート結果を見ると、
築36.8年経過時で平均532.1万円
という結果になっています。
住宅ローンを完済する築35年時まで住むとした場合、
木造では約425万円
鉄筋・鉄骨造では約510万円
の修繕費用が発生しています。
この費用を捻出しようとすると、
木造:約10,120円
鉄筋・鉄骨造:12,150円
を目安に月々積み立てておけば、修繕時に預貯金を大きく切り崩すことなくすみそうです。
また、前項の修繕箇所別の費用(合計768.7万円)をもとにすると、
月々約18,303円積み立てておけばキッチンや洗面、壁紙や床などの設備交換の費用もまかなえそうです。
床面積が同規模のマンションの修繕積立金と比べるといくらか安いくらいではないでしょうか?
■まとめ
・戸建ての修繕費用を積み立てている人は全体の1割未満。
・修繕費用の平均は、築36.8年で532.1万円。
・木造で毎月10,120円、鉄筋鉄骨造で毎月12,150円積み立てておけば35年間分の修繕費用の多くはまかなえる。
・毎月18,303円積み立てておけば、キッチンなどの設備の交換費用もまかなえる。
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